2007.11.08

千葉県
 

千葉県では、亀田総合病院の電子カルテとWeb版周産期電子カルテの連携、館山のサテライトクリニックとの連携、母体搬送システムの開発を行い、千葉県の特性にあったシステムを実証する。

 既存の電子カルテシステムとWeb版周産期電子カルテとの連携


亀田総合病院の総合電子カルテシステムと周産期電子カルテの連携を図り、周産期データを一元管理する。Web版の周産期サーバにより地域の中核病院や診療所と患者の周産期医療データの連携を行い、総合周産期母子医療センターとしての機能を充実させる。

 
 サテライトクリニックとの連携


亀田総合病院と館山のサテライトクリニック間の連携により、超音波画像の転送等による遠隔診断を試み、安房夷隅地域全体での妊娠管理に取り組む。

 
 亀田総合病院の取り組み


病院の総合電子カルテシステムと連携する周産期電子カルテを導入することにより周産期データを一元管理する。Web版の周産期サーバにより地域の中核病院や診療所と患者様の周産期医療データの連携を行い、総合周産期母子医療センターとしての機能を充実させる。これまで、周産期データをNICUに適用することが難しかったが、本システムにより、NICUからも周産期医療データを参照できるようにし、治療方針に役立てる。一貫したデータ管理が可能となるので統計データも集約しやすい。
またサテライトクリニックに対してはウェブカメラを用いた双方向通信による遠隔診療や超音波画像の転送による遠隔診断を試みる。

 母体搬送システム


Web技術による母体搬送情報提供システムを構築する。いわば周産期電子カルテの簡易版としての機能を持つもので、日母標準フォーマットに準拠することにより、周産期電子カルテネットワークのデータベースとも連携可能で、周産期情報を伝送するだけでなく、地域ごと、医療機関ごとの年間統計の分析にも役立つ。