当財団では、平成18年度から医療ITを活用した周産期電子カルテネットワーク事業を推進しています。Web版周産期電子カルテおよびモバイルCTG(持ち運びできる小型の分娩監視装置)を開発し、地域特性にあわせたネットワークを、岩手県「いーはとーぶ」をはじめ各地で構築しています。全国的に不足する産婦人科医の負担軽減や助産師等と連携のできるシステムにより医療従事者の支援を行い、皆様に安心・安全なお産の環境を提供いたします。

また、患者側に立ったシステムの構築も行っております。携帯電話やパソコンから自身のデータの閲覧や入力ができるWeb版母子手帳です。日本の優れた母子健康手帳をインターネットで利用できるようにしました。自宅と医療機関や市町村を結び情報の共有をすることで、妊婦や新生児の病気の予防・早期発見・治療・保健指導が行え、安心・安全な地域医療社会を実現します。岩手県遠野市では本システムを導入すると共に、さらに、一歩進んで、就学期や成人期、老年期のWeb手帳を作成し、生涯の健康を自分自身で管理できるシステムを導入し、運営しています。