MEDIS標準マスター 用語集
カテゴリ
全体に関する用語
病名マスターに関する用語
手術・処置マスターに関する用語
臨床検査マスターに関する用語
医薬品HOTコードマスターに関する用語
医療機器データベースに関する用語
看護実践用語標準マスターに関する用語
画像検査マスターに関する用語
全体に関する用語
- OID(おーあいでぃー)
OIDは「Object IDentifier(日本語:オブジェクト識別子)」の略で一般にオブジェクトと呼ばれる有形・無形の対象に対して世界的に重複しない一意な識別子(番号)を割り当てるために作られた仕組み。 世界的に国際電気通信連合(ITU)およびISO/IECにより共同で標準化されており、日本国内では総務省およびJIPDEC(一般財団法人日本情報経済社会推進協会)が番号の再配分を行っている。 当財団の管理する標準マスターおよびその構成要素等についてOIDを割振った結果が「MEDISの管理する標準マスターOID表」である。
- J-MIX
通称 じぇーみっくす。医療機関において電子保存されている、患者の診療録情報を、医療機関相互間で電子的に交換する際に必要となる、データ項目セット(データ項目の集合)。
病名マスターに関する用語
- ICD-10(あい しー でぃ てん)
ICDとは、『International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems』の略で、疾病および関連保健問題の国際統計分類。ICD-10(あい しー でぃ てん)とは、1990年の第43回世界保健総会において採択された第10回目の修正版のこと。
- ICD-DA
ICD-DAとは、歯科学および口腔科学の領域におけるICD-10を補助する。Application of the International Classfication of Dentisry and Stomatology, Third Editionによる分類のこと。
- 病名基本テーブル
各病態に原則として1つずつ決められた「病名表記」から構成されるテーブルで、標準病名マスターの基本となるテーブル。
- 病名表記
ある病態を代表するのに最もふさわしいと考えられる病名。病名表記は、索引語との関係から、いわゆるリードタームとも呼ばれる。傷病名マスターの傷病名と完全に一致。
- 異字体/統一語
「病名表記」には、統一語の字体および表現を採用。異字体および表現は「索引テーブル」に収録。
<例>異字体:頸 採択語:頚、異字体:え死 統一語:壊死
- 修飾語テーブル
病名の表現に必要な、病気の部位や急性度、あるいは病因的な状態表現を、「修飾語」として収めたテーブル。
- 索引テーブル
病名基本テーブルの「病名表記」、修飾語テーブルの「修飾語表記」を引き出すための索引用語を集めたテーブル。「病名表記」の同義、類義語のほか、異字体なども収録。
- 病名交換用コード
「病名表記」と「修飾語表記」の概念を管理するためのコード。「病名基本テーブル」「修飾語テーブル」「索引テーブル」を紐付けしているコード。標準病名マスターを用いて情報交換をする場合に用いる。
- 病名くん
病名検索ソフトウエア。標準病名マスターをパソコンで利用するためのフリーソフトウエア。
手術・処置マスターに関する用語
- ICD-9-CM(あい しー でぃ ないん しー えむ)
ICD-9-CMとは、『International Classification of Diseases 9th Revision Clinical Modification』の略で、ICD-9をもとに米国で作られた分類。疾病分類と医療行為の分類の2つの分類をもつ。
- Kコード
診療報酬点数表の診療行為のうち、手術・処置の領域にふられたコード。1桁目を『K』としているためKコードと呼ばれる。
- 保険符号
保険符号とは、「社会医療診療行為別調査」が診療行為の集計のために、点数表のすべての最末端の診療行為につけた数字コード。保険診療行為の符号(歯科点数表解釈より)
- 手術・処置名称テーブル
収集された、すべての手術・処置用語を収めたテーブル。9CMコードのほか、英語表現や使用者にとって目安となる、基準名称案が収録されている。
- レセ電-9CMテーブル
「手術・処置名称テーブル」のうち、レセプト電算システム用の名称のみを集めたテーブル。レセプト電算処理システム用のコード、Kコード、9CMコードなどを収録している。
- レセ電-Kコードテーブル
レセプト電算処理システム用コードと、Kコードの対応テーブル。
- 性により制限される名称テーブル
分娩関連の手術名など、男性、女性のどちらかのみを対象とした、手術・処置名を集めて、それぞれの対象となる性別情報が収められているテーブル。
- 患側テーブル
患側を表現するための修飾語テーブル。
臨床検査マスターに関する用語
- 検体検査
血液、尿、糞便など人体から採取、排出された検体について行う検査で、生化学、血液学、免疫学、一般、微生物学、輸血、病理学などの検査がある。
- 生体検査
人体そのものを対象に行う生理学的検査が主で、心電図、脳波、超音波、呼吸機能、筋電図などの検査がある。
- JLAC10(じぇいらっく てん)コード(臨床検査項目分類コード)
JLAC10コードとは、日本臨床検査医学会が制定した臨床検査項目分類コードのこと。JLAC10コードは17桁で、分析物5桁、識別4桁、材料3桁、測定法3桁、結果識別2桁から成る。
- 分析物コード
JLAC10コードの構成要素。大分類は一般検査、生化学的検査、内分泌学的検査など9つある。中分類は、一般検査では、尿一般検査、糞便検査、髄液検査など。
- 識別コード
JLAC10コードの構成要素。分析物コードを、検査内容に沿って細分化する必要がある場合、分類しコードを付したもの。負荷試験時間識別、定性・定量識別、ウイルス識別、アレルゲン識別など。
- 材料コード
JLAC10コードの構成要素。検査材料を分類し、コードを付したもの。一般の生体成分分析などと、細胞診・生理機能検査などに使用される、組織の詳細および生体部位がある。
<例>尿、蓄尿、全血、血漿、血清、皮膚、骨、膣、肺、小脳など。
- 測定法コード
JLAC10コードの構成要素。測定法を分類し、コードを付したもの。蛍光抗体法、酵素抗体法、遠心分離法など。
- 結果識別コード
JLAC10コードの構成要素。結果表現を分類し、コードを付したもの。定量値、構成比、判定、希釈倍率など。
- JLAC11(じぇいらっく いれぶん)コード
JLAC11コードはJLAC10コードの改良版にあたり、検査データの2次利用を主目的としている。構成要素は測定物5桁、識別4桁、 材料3桁、測定法3桁、結果単位2桁の17桁である。JLAC10とJLAC11は桁数は同じだがコードの要素設計が異なるため、1対1に対応しない。
医薬品HOTコードマスターに関する用語
- HOTコード
HOT(ほっと)コードは、医療用医薬品に付与した13桁のコードで、医療機関で使用頻度の高い4種類の医薬品コード、即ち、薬価基準収載医薬品コード、個別医薬品コード(YJコード)、レセプト電算処理システム用コード(支払基金コード)、JANコード (廃止されている為、販売包装単位コードとの対応表を用意している)を横断的に対応付けしたもの。HOTコードのコード体系は13桁を分割して活用でき、先頭7桁では薬価基準医薬品コードの粒度に、先頭9桁では販売会社を意識して特定可能な粒度に、先頭11桁では調剤包装単位で識別できる粒度に、全13桁は包装総量単位の粒度に相当し、販売包装単位コードと1対1に対応します。販売包装単位コードは再利用や変更の生じる可能性があるのに対し、HOTコードは一意性が永久的に保証されています。
- 薬価基準収載医薬品コード
薬価基準収載医薬品コードは、薬価単位に設定されており、薬効分類4桁、投与経路及び成分3桁、剤形1桁、同一分類内別規格薬効分類1桁、同一規格単位内の銘柄番号2桁、チェックデジット1桁の12桁から成るコード。
- 個別医薬品コード(YJ(わい じぇい)コード)
薬価基準収載医薬品のうちで、統一名収載品目の個々の商品にも別々のコードを付与したもので、同一規格単位内の銘柄番号2桁を使用して、細分化した12桁コード。なお、個々の商品にも別々のコードが附番されるため販売名変更があった場合は新旧異なるコードになるケースがあるので留意が必要です。
- レセプト電算処理システム用コード
医療機関が審査支払機関に電子レセプトを提出する際などに、レセプト電算処理システムで使用する9桁のコード。薬価基準に収載されている医薬品を対象とする。レセ電算コード、レセコンコード、請求コード、支払い基金コードとも呼ばれている。
- JANコード(医療用医薬品)
医療用医薬品のJAN(じゃん)コードは2012年6月の「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要領」の一部改正通知により、JANコードは併記されなくなりました。
- 局方品
局方品とは、日本薬局方に収載されている医薬品のこと。日本薬局方とは、重要あるいは汎用される医薬品について、性状や品質の適正化を図るために品質規格の基準を国で定めた規格書のこと。日局、局方、薬局方、JP(Japanese Pharmacopoeia)と略称されることもある。 HOTコードマスタでは、(局)の表示としている。
医療機器データベースに関する用語
- データ区分
医療機器データベースにおけるデータ区分は次の4つです。
1.機械:特定保守管理医療機器およびプログラム
2.機器:上記以外の医療機器
3.体外診断用医薬品
4.その他:JMDNコードが附番されていない製品で、専ら医療機関で医療用に繰り返し利用される医療資材
- JANコード(医療機器)
JAN(じゃん)コードは、国内流通業界の共通商品コードバーコードシンボルとしてJIS化されたもので(JIS-X-0501)、GS1(旧国際EAN協会)が規格化したEANと互換性がある。世界規模で情報識別ができるように、日本の国コードとして「45」と「49」が決められている。医療機器のJANコード体系には、13桁の標準バージョンと8桁の短縮バージョンがある。医療機器データベースのJANコードは、13桁の商品コードで、国コード2桁、企業コード5桁、商品アイテムコード5桁、チェックデジット1桁から成る。
- JMDN(じぇい えむ でぃ えぬ)コード
JMDNコード(Japanese Medical Device Nomenclature)とは、薬機法において、国際整合の方針のもと欧州で作製された医療機器関連の一般的名称リストであるGMDN(Global Medical Device Nomenclature)を取り入れた8桁のコード。
- 医事コード
レセプト電算処理用に使用するコード。レセプト電算処理用システムコードの特定保険医療材料マスターの項目「特定器材コード」と同一。
- 医事名称
レセプト電算処理用の特定保険医療材料名。レセプト電算処理用システムコードの特定保険医療材料マスターの項目「特定器材名・規格名」と同一。
- 償還価格コード
特定保険医療材料の材料価格のこと。
- 個装
医療機器データベースでいう個装とは、最小包装単位のこと。最小包装単位とは、包装されている荷姿のなかで、一番小さい単位のことで、内容物を直接包装しているもの(直接被包材)を意味する。
看護実践用語標準マスターに関する用語
- スタンダードケア
基本看護実践標準用語。看護師の資格を有するものであれば、その品質を保証して実施できる看護ケア。保健・医療・福祉のいずれの領域・組織において、共通して存在する看護ケアで、日常生活ケア、家族支援、指導・教育、組織間調整、機器などの装着に伴うケア、死者および遺族に対するケアなど。第1階層から第4階層で成る。
- プログラムドケア
高度専門看護実践標準用語。特定の看護目標を達成するため、多様な関連理論を用いて編成する一連の計画的ケアで、対象の状態や変化に対応する行為の選択肢が、多岐にわたっているもの。第1階層から第4階層で成る。
- 階層別識別番号
第1階層から第4階層まで、それぞれの階層につけた識別番号。アルファベット1文字と数字3桁で構成される。
画像検査マスターに関する用語
- JJ1017 Ver.3.x(じぇいじぇい いちまるいちなな)
「HIS, RIS, PACS - モダリティ間予約,会計, 照射録連携指針」バージョン3.xの略称。公益社団法人日本放射線技術学会・医療情報部会が公開している画像検査コード。32桁から成り、前半16桁「16M(メイン)」を必須とし、後半16桁「16S(サブ)」をオプションとした。16Mは、手技(モダリティ、大分類、小分類、手技拡張)、部位(小部位、左右等)、姿勢等(姿勢・体位・撮影方向)、施設独自の拡張用部分から成る。2024年12月時点における最新版はVer.3.4(2024)。